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5人に1人が帝王切開で出産している現代だから知りたい『帝王切開で高額療養費を使えますか?』

緊急で帝王切開になったら

現在35歳の春香さん(仮称)は、3月に帝王切開で出産しました。実は3人目のお子さんです。上の2人は小学校3年生と1年生になっています。少し離れてしまいましたが、上の2人の出産はとても安産だったため、3人目の子もきっとそうだろうと安心していました。
 
予定日になり、弱い陣痛を感じたため産婦人科医院に出掛けました。短い時間で出てきてしまうことが予想されたからです。診察を受けて陣痛がおきると赤ちゃんの心音が小さくなっていることがわかり、緊急帝王切開になりました。
 
へその緒が首に2重に巻いていて出てくることができなかったのです。
 
帝王切開のおかげで母子ともに元気で、1週間後には退院を迎えることができました。もしそのまま普通分娩だったら、赤ちゃんの命の危険があったようです。
 
春香さんのように、帝王切開で元気な赤ちゃんを産む人もどんどん増えているということです。本当に医学の進歩のおかげですね。
 

出産後の手続き中の疑問、高額療養費はもらえるの?

出産費用について、たくさん掛かりそうと心配している人もいるでしょう。よく50万円から100万円と言われていたります。入院の時に個室だったり、食事が豪華だったり、エステがサービスになっていたりと、お金の掛け方によってさまざまです。
 
厚生労働省の調査では平均は約50万円となっていて、東京都で58万円ほど、関東地域が高めのようです。この金額を一時払いするには大きな金額です。そこで公的保険として、健康保険から本人や家族に対して出産育児一時金が支払われます。金額は42万円です。
 
これで大まかに出産費がカバーできます。
 
この42万円は退院時に支払い後、自身で請求する方法がありますが、それだといったん支払うことになり負担が大きいため、今では直接支払制度を使って42万円を引いた金額を支払うことができるようになっています。
 
春香さんは、入院費用55万円から出産育児一時金42万円を差し引いて、差額分を支払うよう、予め出産育児一時金の直接支払制度の手続きをしていました。
 
ところが急に帝王切開になったため、手術費用を含め請求金額は70万円となりました。出費が予想以上に増え28万円を支払いました。
 
医療費控除を使うため、領収書はすべて保管して準備しています。それで確定申告をしようと決めています。そんな時、職場への提出書類を作成していて、ふと父が入院した時に申請していた高額療養費のことを思い出したのです。自分には該当するのでしょうか?
 
●医療費控除について




支払総額が10万円を超えた金額、所得が200万円未満の人は5%を超えた金額が所得控除の対象となります。下記のような場合に、出産の時に多く掛かってきますから、確定申告で清算しましょう。
 
世帯合算ができますから、所得の多い夫の申告時に使うこともできます。
 
 妊娠定期健診
 出産・入院費用
 通院にかかる交通費
 治療に必要な薬代
 市販の薬代(風邪薬、胃腸薬など)
 赤ちゃんの健診費・入院費・通院のための交通費など
 
●高額療養費について
70歳以上、70歳未満で計算が分かれています。入院時に掛かった費用の中でも「食費」「居住費」、希望によって 受けるサービス「差額ベッド代」「先進医療にかかる費用」等は、高額療養費の支給の対象ではありません。
 
春香さんの食事代、個室料金などは含めないことになります。
 
また事前に手続きすることで、帝王切開と決まっている人は入院費から引いてもらうこともできます。高額療養費で戻ってくる金額は下記の計算式で求めます。
 

 
厚生労働省保険局 資料より
http://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-12400000-Hokenkyoku/0000158838.pdf
 
春香さんの年間所得は400万円です。
 
80,100円+(医療費-267,000円)×1%=上限額
 
計算上はこの金額のはずです。ところが、領収書にはこの医療費にあたる部分が書かれていませんでした。一部負担金はわかるのですが、計算することができません。
 

高額療養費はいったいいくら戻ってくるの?

出産の時にもらった資料を何度も読み返ししてみましたが、詳しいことは書かれておらず、保険組合、または共済組合にお問い合わせください、となっていました。
 
「出産費用明細兼領収書」には、計算式に入れるべき医療費の金額が書かれていません。妊婦合計負担額70万円、代理受取額42万円となっていました。いったいどのように計算して、42万円はどのような扱いになるのでしょうか?
 
まったくわかりませんでした。公務員の春香さんは共済組合へ問い合わせをしてみることにしました。
 
共済組合からの回答は、次のとおりでした。
 
「高額療養費については、医療機関から送られてくるレセプトにより、こちらで計算を行い、自己負担分で上限額を超えた分は、お返しする仕組みになっていますから、何もすることはありません」
 
春香さんは、何もしなくても3カ月ほどでちゃんと返してくれると聞いてほっとしました。そしてさらに、附加金の受け取り方も教えてもらったのです。
 
それは「出産費・家族出産費・直接支払制度利用者用 附加金請求書」を提出すると出産した子供1人あたり4万円を請求した人に支給してくれるというものでした。
 
まったく知らなかったことでした。さっそく請求用紙をダウンロードし、書類を作成しました。4、5カ月後には振り込まれるはずです。
 
高額療養費以外にも4万円も受け取れることになり組合に連絡して本当に良かったですね。皆さんも疑問に思ったことは調べてみてはいかがでしょうか。請求しないともらえないものも多いからです。
 
同じ高額療養費でも健康保険組合によっては、請求が必要なところもあるようです。もし、高額療養費の対象になることを知らずに請求していなかった場合でも、出産月の初日から2年間以内なら遡って請求することができます。
 
帝王切開で出産された人は、どうだったか確認されると良いかもしれません。
 
Text:木田美智子(きだ みちこ)
1級ファイナンシャル・プランニング技能士、CFP(R)認定者

Source: ファイナンシャルフィールド

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