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築53年。廃墟寸前の古家つき土地がリノベで蘇る!【住まいの設計】

「古家つき土地」として売りに出されている物件を見たことはありませんか?

家があまりにも古く傷んでいて価格をつけることができないような場合、その家が建っている土地のみを「古家つき」として売るのです。

相場より安く手に入ることがメリットですが、古家の解体費用は買主が持つ必要があります。

でも、もし古家をリノベーションできたら、家の購入費用がグッと抑えられるのではないでしょうか?

この古家つき土地を手に入れ、そこに建っていた家を見事にリノベーションして復活させたのが横浜市内に暮らすMさん。

8歳の長女、4歳の長男、0歳の次女と夫妻の5人家族です。

敷地面積は約188㎡、延床面積約130㎡の2階建て、見晴らしのいい高台で隣は緑豊かな神社、と申し分のない好立地でした。

物件価格が安く抑えられたため、リノベーション費用に1920万円をかけました。

3年間売れ残っていた家を見て、妻は絶句……。



多趣味な夫は、以前も築40年の家を自力でリフォームしたほどの猛者。

子どもが2人になり、より広い家を求めて巡り合った横浜市内の中古住宅は、条件はぴったりだったものの廃墟寸前でした。

一緒に見に行った妻が思わず絶句するほどボロボロ。それもそのはず、3年も売れ残っていたそうです。

リノベをお願いしていた建築家の田井幹夫さんに、その家を見てもらったところ「これは面白くなるんじゃない」と太鼓判!

妻の不安を尻目に、とんとん拍子に購入、リノベと話が進んでいったのです。

M邸

 

無機質でラフなスタジオ風の1階は、自由に使える空間

コンクリートブロックを鉄筋やモルタルで補強した、今ではなかなか見られない「コンクリートブロック造」のM邸。

「元々その建物が持っているポテンシャルを活かすのがリノベーション。新築だったら自分では多分やらないようなプランになった」と田井さん。

なんと、1階の部屋は全てモルタル仕上げの土間空間です。

M邸

まるでスタジオのようなラフな雰囲気の1階。

夫がコツコツと買い集めたアンティーク家具やスピーカーなどが置かれ、今は仕事で遅く帰った夫が寛ぐ場所となっています。

M邸

妻は洗濯物の室内干しをする空間として、そして将来は引っ越してから3人に増えた子どもたちの部屋にする予定だそう。

M邸

 

いいものは活かしつつ機能を一新できるのはリノベならでは

リノベーションの醍醐味といえば、元々あったディテールを上手に活かしたり、思い切って機能を刷新してグッと便利になったり、のバランス。

M邸

M邸はそのバランスが秀逸。玄関は位置を変更せずにオープン棚を設置。ガラスブロックから漏れる光がきれいです。

M邸

トイレと洗面脱衣室、バスルームなどの水回りはこんな感じ。

位置はほぼそのままですが、設備機器を一新して配置を変更しました。

M邸

2階へ続く階段は既存のままですが、塗装してイメージを一新。1階の居室へ続く建具も昔のままです。

 

2階は、木のぬくもりが優しいみんなの生活の場

親子5人のおもな生活の場は2階。テラスだった部分を増築して、2面に大開口がある広々としたリビングに。

M邸

窓を開け放つと、まるで屋外! 隣接する神社の緑と高台ならではの景色が満喫できます。

M邸

リビングのベランダからは、離れの屋上がよく見えます。

子どもたちが自由に行き来できるよう階段を設けたことで、ハンモックで涼んだりバーベキューをしたりと、用途がぐんと広がりました。

M邸

キッチンは夫婦2人で料理をするため、広めに設計。ステンレストップの作業台がほしいと、妻が要望を出しました。

キッチン側は壁で閉じた空間とし、ピクチャーウインドゥを設けています。

M邸

和室がひと部屋ほしいとの要望から、寝室を畳に。今は2段ベッドと布団で、家族5人が寝ています。

寝室の奥には布団もしまえる大容量の収納を確保。右手の扉は階段ホールへ続く引き戸。

LDKから寝室、階段ホールへ、ぐるりと回遊できる間取りです。

M邸

階段ホールは、今は子どもたちの机を2つ置いて子ども部屋のように使っていますが、ユーティリティスペースとして将来様々に活用できそう。

M邸

奥の小さな扉がトイレ、大きな2枚の引き戸が収納になっています。

ここで宿題をしたり、しっかり者のお姉ちゃんが勉強を見てくれたりします。

こちらは、おまけのようについていた離れ。

屋上は子どもたちの格好の遊び場となっていますが、室内はというと、荷物を整理して夫自ら床をモルタルで塗り、物置兼作業小屋にしているそうです。

M邸

いかがでしたか。「古家つき土地」を見事によみがえらせたM邸のリノベーション。

立地と敷地条件が揃っていれば、お得なお買い物と言えそうです。

もっと詳しく見たい方は、ぜひ「住まいの設計2017年11・12月号」も参考にしてみてくださいね。

 

設計/アーキテクトカフェ・田井幹夫建築設計事務所

撮影 飯貝拓司

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Source: 日刊住まい

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